「今度こそ家を片付けてすっきり暮らしたい。」
「そう思ったけれど、やっぱりモノが多くてどうしていいか分からない。」
「捨てろって言われるけれど自分は捨てるのが苦手。」
そんな悩みを抱える方は多くいらっしゃいます。
部屋が片付かない根本的な原因は、「モノが多すぎる」ことにあります。
モノを減らさないことには、片付いた空間を手に入れることは難しい。
では、捨てるのが苦手な人はどのようにモノを減らしていけばいいのでしょう。
ここでは、おすすめの方法や注意点をご紹介します。
捨てられない人が整理する順番
片付けられない人は、以下の3つの場所から整理することをお勧めします。
- 冷蔵庫・冷凍庫・食品ストックから整理する
- 興味のないジャンルのモノを整理する
- タダで手にいれたモノを捨てる
詳しく説明します。
①冷蔵庫・冷凍庫・食品ストックから整理する
冷蔵庫・冷凍庫好きっているモノは食品ですので、ほとんどのモノに「賞味期限」「消費期限」があります。
まずは、冷蔵庫のモノを全て出し、期限の過ぎたモノを捨てましょう。
中には忘れていた食品も出てくるかもしれません。
もったいなく感じるかもしれませんが、もう期限が切れたモノを取り除くことで、冷蔵庫の中は劇的に使いやすくなるはずです。
使いやすくなれば、今後は同じような食品ロスを出してしまうことは減り、結果的には経済的にも精神的にも良い方向に向かいます。
冷凍庫に入っているモノは「凍っているから腐ったりしない」と思いがちですが、冷凍したモノも基本的には「1か月以内に食べる」のが良いとされています。
また、冷凍してから長い時間が経っているようなモノは、本当は「もう食べたくない」と自分自身が思っている可能性が高いです。
自分の気持ちに正直にもう食べたくないモノは捨てましょう。
またパントリーなどの食品も「賞味期限」「消費期限」があることで要不要の判断で悩むことが少なく、「捨てるのが苦手だけれど片付けたい」という方が、初めに手を付けるのにはおススメの場所です。
②興味のないジャンルのモノを整理する
期限切れの食品を捨てて、「捨てること」に慣れ、「モノが減るとスッキリする」ことを実感したら、次は自分のモノだけどあまり興味のないモノの整理に挑戦しましょう。
- 読書がそんなに好きではない人⇒本
- ファッションにあまり興味がない人⇒服
- 食器にこだわりがないのない人⇒食器
のように、自分が好きじゃないと自覚している事に関係しているモノです。
「この一年間で使ったかどうか」を基準にすると判断しやすいです。
一年間使わなかったモノは、「使いづらい」「デザインがイマイチ」「似合わない」など、使わない理由が隠れているものです。
使わないモノに大事な生活空間を使うのはもったいない。
思い切って手放しスッキリしましょう。
③タダで手にいれたモノを捨てる
「捨てるのはお金を捨ててるようで捨てられない」という方もいます。
そんな方は、使っていないかつ、タダで手に入れたモノを捨てていくのがお勧めです。
- 何かのおまけのおもちゃ
- 粗品でもらったタオル
- コンビ二でもらった割りばし等々
自分で買ったわけでも、大切な人にプレゼントしてもらったモノでもないモノ達。
きっと捨てやすいと思います。
捨てられない人が初めに手をつけてはいけないモノ
以下のモノは、整理の難易度が高めです。
「捨てるのが苦手」という方が最初にとりかかるのは避けましょう。
- 好きなモノ
- 思い出の品
- 書類
- 人のモノ
それぞれ解説していきます。
好きなモノ
自分の好きなモノはいくら空間の多くを占領していてもなかなか「手放す」という判断がしづらいものです。
時間をかけ悩み苦しみながらやっと何個か手放すことにしても、実際の量はそんなに減っていないので成果を感じにくく、片付けのモチベーションが下がってしまう恐れがあります。
思い出の品
「写真」「子どもが小さい頃の作品」などは、思い出がつまっているので、「もう見返すことはないし不要」とスパッと判断できるのは整理上級者のみでしょう。
また整理しようとしても「懐かしい!」「この時は〇〇だったなぁ」など、思い出に浸ってしまい、一行に作業が進まず時間だけが経ってしまう可能性が高いです。
書類
「書類」は多くの人が管理に悩む代表的なモノ。
すぐに整理をしたくなる気持ちは分かりますが、書類は量がとても多いので、整理に多大なるエネルギーと時間が必要です。
また、たくさん捨てても、目に見える量がなかなか減らないので成果を感じにくいです。
まだ整理に慣れないうちは避けるのが無難でしょう。
人のモノ
「今度こそモノを減らして部屋を片付けよう!」とやる気になったときに、何故か目につく家族のモノ。
「使っていないのにこんなに持っている。」「絶対捨てた方がいいのに。」などの思いが湧いてくるものですが、家族といえど人のモノを勝手に捨てるのはご法度です。
それが原因で家族の関係が悪くなっては空間がスッキリしても意味がありません。
家族のモノが気になっても、それは無視をして、自分のモノから手をつけましょう。
「捨てられない」と迷ったときは・・・
ここまで読んでも「捨てられない」と迷ったときは、以下の3点を考えてみましょう。
「また手に入るモノは捨てても大丈夫」と考える
「いつか使うかもしれない。」という思いで、使ってないものをとって置いてしまうことも多くある事例です。
ただ、その「いつか」はなかなか来ないことが多いのも事実。
また、実際に将来、使う事があったとしても、またすぐ買えるモノであれば手放してしまった方がいいかもしれません。
その方が管理する手間・管理する場所もなくて済みます。
「捨てた」と分かっていた方が「どこかにあったんだけどどこかなぁ」と探す無駄な時間をなくすことができます。
捨てる以外の手放し方をする
それでもやっぱり、まだ使えるモノを捨てることに罪悪感があるという方は、以下のような「捨てる以外の方法」でモノを手放しましょう。
- 欲しい人にあげる
- リサイクルショップに持っていく
- フリマアプリに出品する
ただし、このような手法は単に捨てるよりも手間がかかるので「後でやろう。」と思った結果、数カ月そのまま放置してしまうということがよく起こります。
また、メルカリなどは売れるまでモノを保管しておく必要があり「モノが減ってスッキリ」をなかなか感じられず、片付けへのモチベーションが保てないのも難点です。
「一か月以内に、取り掛かれなかったら捨てる。」「出品してから1カ月売れなかったら捨てる。」など自分で期限を決めことをお勧めします。
自分の気持ちに正直になると判断できる
使っているものや、大事にしているものを捨てるか迷う人は少ないもの。
迷うとうことは心の底では「もう必要ないかもしれない」と感じている可能性が大きいです。
それでも迷うのは「まだ使えるのにもったいない」「プレゼントでもらったから」など、モノ軸、他人軸で要、不要の判断をしているから。
ですので、迷った際に「どうして迷うのかな?」と自分に質問してみましょう。
もし、その理由が、モノ軸、他人軸なら、自分の気持ちに正直になり思い切って捨てて大丈夫。
また、自分が「これが本当に好き」「思い出が詰まっているから本当に捨てたくない」と思っている場合は、それも自分の気持ちを大切にしましょう。
今後はそれまで以上に大事に使っていけるといいですね。
最後に捨てられない人へ
「捨てられない」というのは私たちが長年持ち続けてきた概念なので、最初から多くのものを捨てるのは難しいかもしれません。
しかし効果を感じやすい場所のモノから向き合い、少しずつ不要なものを減らすことで徐々に家の景色変わり、やる気もどんどん上がってきます。
どうか諦めずに挑戦していって下さいね。